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公募研究募集

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令和4 (2022)年度科学研究費助成事業‐科研費‐(新学術領域研究・特別研究促進費)の公募について
※本領域の研究概要は、公募要領31ページに掲載されています。

 

 

<公募概要>
本研究領域では、X線自由電子レーザー(XFEL)を用いて、タンパク質の中で起こる非常に早い化学反応などを他の手法では全 く考えられない時間分解能と空間分解能を併せ持った分子動画として観察する手法の開発を推進する。本手法を多種多様なタンパ ク質に適用できる汎用的技術として確立するために、有機化学、計算科学、生物物理学などの分野と融合して開発を進め、光によ るタンパク質のスイッチ機構や各種受容体の情報伝達機構、酵素が触媒する反応機構などの解明を目指す。また、得られた精密な 構造情報を基にタンパク質分子の光制御法の確立など分子制御への応用も展開する。
本公募では、高速分子動画法の基盤技術(量子ビーム科学・ケミカルバイオロジー・タンパク質工学など)を推進する研究者、高速分子動画法と相補的な分野(生物物理学・分析化学・物理化学など)による融合研究を推進する研究者の参画を期待する。高 速分子動画法は当初、光で反応開始できるタンパク質を中心に研究が行われてきたが、現在では二液混合や温度ジャンプなどによ り反応開始ができるようになった。このような新しい同期法を使った分子動画撮影の提案を歓迎する。また、実験的手法では観測 困難な課題解決のために計算科学分野からの応募を期待している。 高速分子動画により詳細な解明が期待される生体試料や金属触媒など低分子化合物を有する研究者の参画も期待する(生化学、 分子生物学、構造生物学、合成化学などの分野)。XFELを利用した研究は、物理系、化学系、生物系の分野による非常に新しい学 際的研究であり、日進月歩の測定技術である。現時点で研究対象に適用可能であるかどうかにかかわらず、様々な分野からの応募を望む。さらに、イメージングや光遺伝学、光薬理学で期待される分子ツールを開発するなどの分子制御法への応用やその実用化 に対する提案も期待する。

研究項目 応募上限額 採択目安件数
 A01 高速分子動画によるタンパク質の反応機構解明及び 分子制御法の開発

500 万円
300 万円

7 件
7 件
 B01 高速分子動画撮影法の基盤構築
 C01 高速分子動画に資する反応精密分析