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研究体制

1. 研究体制

 

本領域はSACLAのサイトでの実験を核として進めます。そのためにタンパク質の反応機構解明・制御(A01)、動画撮影基盤(B01)、反応精密分析(C01)の3つの研究項目を形成します。

 

 

 

A01は4班からなります。
朴班では光に反応するタンパク質の、永野班では酵素の触媒反応の動的構造研究を行います。これらを岩田班のプロテインエンジニアリングと清中班のケミカルバイオロジーでサポートし、分子動画法の適応できる範囲を拡大するとともに、その結果を生かして新規機能性分子の開発を行います。

 

B01は本領域の核となるグループです。
SACLA・SPring-8・PFの三つの拠点が連携して行います。南後班はSACLAにおいて新しい同期法の開発およびそれに適したサンプル導入法の開発を行います。山本班はSPring-8において高精度な構造解析を行うことにより、SACLAで行うプログラムと補完的な実験を行う予定です。またPFでは、研究協力者の足立教授と共に金属錯体など低分子の時間分割測定をすすめ、この発展をSACLAにおける生体分子の解析にフィードバックします。

 

C01は結晶分光を行う久保班と宮下班からなります。
久保班は結晶の中で実際にどのようなタイミングで変化が起こっているのか正確に調べ、分子動画を撮る時間レンジを決めるという重要な役割を担います。宮下班では大きな構造変化は分子動力学的シミュレーションを用い、早い変化は量子化学計算を用いることによって、観察された実験結果の定量的・理論的な解析を行います。この結果は新規機能性物質の開発にも活用されます。

 

 

2. 領域全体の体制

本領域ではSACLAを中心に研究計画班、及び目的に特化したワーキンググループ、公募研究、国内・国際共同を推進し、分子動画法を活用するコミュニティーの形成を目指します。このためにシンポジウム開催・情報発信を積極的に行います。

 

3. 本領域の年次計画

基本的には5年間継続して開発・研究を進めますが、基盤となる技術の開発を2年度までに集中して行い、後半はそれを活用した応用研究を進めていく予定です。公募班の募集は2年度からの研究と4年度からの研究の二回に分けて行う予定です。